レゲ絵
第28回 リントン・クウェシ・ジョンソン
Painted by Yagi / Text by Noboru Yamana


 
 拳銃を、あるいはライフルを撃ったことがあるだろうか。ヴァーチャルではなく実弾を。僕はある。海外でだが。そういうツアーすらあるそうだ。初めてLAの空港の外に一人ぼっちで放り出された時、早い話が今視界に入ってるヤツら、全員ピストル持ってるのかと、ビビる気持ちがなかったとは言えない。が、数日後、従兄弟に誘われて射撃訓練所に行ってみると、ある種の快感に酔ったのだ。ブッパなす心地良さ、にではなく、標的に当たるか当たらないかは、「結果」を見なくても、手元で撃った瞬間、既にわかる、ということに。器用だというのもこの時ばかりは自慢にならない。初体験のオレは所長に週末の「大会」に出ないか、と誘われたのだ。

 さあ、今すぐオレを撃ってみろよ、撃てるもんならな、オレはちっとも怖くなんかねぇさ、思い残すことなんかね~んだよ。ターゲット・マークをまとったモッズたち。僕がもしmodを標榜していなかったら、あるいはイギリスに生まれた生粋のtedだったなら、片っ端からそいつらの望みをかなえてやったかも知れない。ふざけた野郎共め!
 しばらく気付かなかった。LKJは、標的にされてる絵である。わからない人がいるかも知れないが、顔の下の丸いのは、ハンドマイク、拡声器。彼は念仏を唱えているのではない。具体的に、無実の「ブラザー」を監獄から出せ、と言っているのだ。