毎年4月下旬にウェストモアランドで行われるルーツ系ステージ・ショウ、「ウェスタン・コンシャスネス」は今年で17回目。ずっとアクシデント・フリーをキープしていたこのショウで、トリのファントン・モジャがバッド・ワード噴出。ポリスにステージを降ろされて、ボトルが飛んで終わり、の結末。あの風貌とコンシャスなリリックで勝ち得た苦労人のイメージで人気沸騰中のモジャくん、有罪。「ファウル・マウス(きたないお口)のモジャ」の異名をいただく。んーなことで大騒ぎしてる場合か警察は、という意見もある中、人気アーティストたる者、周りが見えなくてどーする、と手厳しいご意見多々。
カーニバルはソカ、カリプソで例年良い子のイベントだったのに、「バキャニア・カーニバル」と「ジャマイカ・カーニバル」の2手に分かれた結果、「バキャニア・カーニバル」はストリクトにアップタウン、高価な衣装を買って参加する従来のカーニバル。一方の「ジャマイカ・カーニバル」はレゲエでカーニバルの念願叶って無料でバカ騒ぎ。この「ジャマイカ・カーニバル」のステージに出たボウンティとビーニの態度が悪かったんですね。スポンサー協会は、ボウンティとビーニが出るショウからはしばらく手を引くと通告。「しばらく」です、永久ではありません。レゲエ・イベントの7大スポンサーは、家具屋のコーツ、携帯のディジセルにC&W、ラム酒のレイ&ネフュー、ロトのシュープリーム・ヴェンチャー、ジャマイカ政府観光局と皆さんお馴染みのレッド・ストライプ。ジャメーカン・ライフの基幹となる企業ばかり。ここ数年、良質のショウが増えてきたのはこのスポンサー協会のおかげ。さらにその後、レッド・ストライプ社がダンスホール系イベントのスポンサーシップを控えると発表、震撼とさせる。ギネスもハイネケンも同系列会社だもの、シリアスTin'。
犯罪多発中の今、アーティストのバッドな態度が若者に与える影響は大とみる世論。オラが村の人気者的なスケールを抜け出ていくアーティストへの、とばっちり的事件は続く。レゲエ消費者としては、ノー・ショウがなくてアクシデント・フリーなステージ・ショウが1ヶ月に1回はビッグにあって、アーティストがマイクでなんでも言えちゃう無料のコミュニティー・ダンスも毎週やってる、そんな島の現場でいてほしい。A Nuh Difficult?
前号のつづき。ポジティヴなパトワ・フレーズ。
Nuh Seh Nuttin'(のーせのっんー)……何も言うなよ。ここでは、Just Coolな意味合いで使います。心配するなよ、Nuh ウォーリー Be ハッピィ。なんでも受け入れてしまうジャマイカの温かさと、ジャマイカらしい密な人間関係を物語るようなパトワです。
Coulda Tell You Dat(くだてるゆーだっ)……ジャマイカ人お得意の、「間違いない」を意味する強調語。元気に使うべし。
Foundation……ベース、ルーツの同意語。ここでは「財団」の意味からクルーをさす。
Pump Vibes……ヴァイブスをポンプで汲み出す。(例)ゆうべのダンスはJust Pumped Vibes All Night. いい言葉だなぁ、Zeeeen。
Buck Mi Face To Face……Buck Up(ぼこっぷ)はご存知、Meetの意味。Face To Faceと共に使用で、「直面しちゃった」。
Bun Dem Up(ぼんでま)……ファイアーDJが好んで使う言葉。Haffi Bun Dem Up(はふぃぼんでま)はHaffi=Have To、燃やさずにはいられない。
Everytin' Good Back……文法的に誤りだけど、Everytin' Goodが戻ってきて、Betterになったのニュアンス。Everytin' OKの意味。来月こそは、Times Good Backであちこちダンス、Seeen.....
Text and Illustration by Reiko NAGASE SMITH
ext and Illustration by Reiko NAGASE SMITH
Ricoのジャマイカ★ArtLife:http://www.ricoart.com
協力/アイランドツアー:http://www.islandtour.jp