レゲ絵 第24回
ジョージ オーバン
Painted by Yagi / Text by Noboru Yamana
本誌に限っても、アスワドについてはDub No Deadで書いているし、前号のTan Tanでも触れたばかりだ。ジョージ・オーバンは、彼らの初来日の時には既に、グループを離れて相当な年月が経っていた。
もう四半世紀も前になるが、しかし大貫さんや森脇さんら先輩格は、とっくに訪れていたロンドンに僕も初めて行った時の、とある「レゲエ会場」でのことを時々思い出す。入り口ですぐ前に並んでいたのがジャー・ウォブル。その刹那は「すっげー似てるな」としか思わなかったが、もし確信があったとしても、話しかけただろうか。会場内に入ってから、彼が仲間と話しているのが偶然聞こえたので、ウォブル氏とわかったのだ。わかってからも、別に話しかけたりはしなかった。それより、非常にインテリジェントな感じで、ポール・サイモン似、僕より背が低い男性が、一人ぼっちの僕に1パイントのラガーを奢ってくれて、さり気ない秋波を嗅ぎ取ったのがショックだった。誘い方、上手過ぎ。
その会場で、圧倒的ナンバー1、カッコ良かったのは、当然ドレッドのブラック。スケは白人だぜ。アリマンタード風のスーツだぜ。チャックは閉まってるぜ、もしくは壊れてねーぜ! そいつがオーバンに似ていなくもなかったな、あんな感じのヤツだったんだろうな、と今初めて思った。その可能性も0%とは言い切れまい!