ラスタ・ブームは定着。ブラッカ、トゥイン・オブ・トゥインなどリリックで勝負の面白DJが浮上。ビジー・シグナルもうるさく心地よい。平和なお揃いダンス・ブームは、勢いは落ちてもこちらも定着の感。レギュラー・ダンスは少なくなったものの、パサパサ等は健在。マッカ・ダイアモンドやスパイスなど女の子も熱い。
3月になるとぐっと暑くなり、春はソカ・カリプソのカーニバル・シーズン。対極にあったソカ・カリプソとダンスホールは“チャカ・チャカ”でさらに融合。ビーニ・マンは固いガードつきで、ネグリルで久しぶりのショー。
ジャメーカン・ライフの一番の関心事は、いかにトラブルを回避するかである。ジャマイカに住むと、この安全予防対策が身についていく。サイフの中身を見せる、ウエストポーチで歩く、など泥棒を寄せ付けてしまう行為は避ける。つまり、挑発しないこと。後ろから足音が聞こえれば構えるし、怪しそうな奴には近寄らない。人をむやみに怒らせない。
人の集まるところに行けば、事件は起こりやすい。ちょっとしたワサワサを感じたら、すぐ予防線を張る。ジャマイカ人みたいに速く走れないから尚更。危険を察知するアンテナが養われてくるんですね。ジャマイカは、ソルジャー養成所である。Fi Real!
「キングストン、大丈夫ですか?」なんて問い合わせがよくありますが、確かにキングストン、あちこちでギャングの抗争やってます。あちこちっていうのは実際には、あっちでやってー、静かになったと思ったらこっちでやってー、で、あっちもこっちも、くらいは同時にあっても、どこもかしこもで、どこへも行けない、なんてのは、まあそうそうあるもんではない。5年にいっぺんくらいはあるかな。
今現在進行中はマウンテン・ヴュー辺りのイースト・キングストン、とある一本道。この道、上端と下端にひとりずつ違う親分がいて勢力争いをしているそうで、そりゃモメるでしょう。
このような抗争は1週間を周期に変わっていく。今週はイースト・キングストン、先月はオーガスト・タウンがバスの路線を変えたほど発火状態で、でもこの号が出る頃には、また状況は変わっているでしょう。
だけど、ゲットーに滞在する予定があるならともかく、普通にキングストンに滞在するのなら、発火地帯に足を踏み入れる機会など、普通はないはず。それはご本人次第。
ボーグルの事件で皆さん「危険」と思われているみたいだけど、ボーグルとはちと関係ないところで抗争は起こってます。確かにダンスの勢いがないのはボーグルの事件が関係しているのかもしれないけど、キングストンが危ないというのは、昨日今日はじまったことではない。
だったら自分の身を守るために何をしたらいいか、を行動する前に考えるのが賢明。実際慣れてくると、人を見分ける能力がつく。たかり君の顔には「俺はたかるぞ」と書いてあって、それが読めるようになるし、こちらも「たかられません」光線を発します。Straighttttt.
いかにトラブルを回避し、自分の身を守り、楽しく過ごすか、である。盗られてはいけないものがあるのなら、セーフティ・ボックスもないような安宿には泊まらず、安くて安全な宿は当然人気があるから、早めに予約を入れること。夜歩くなんてもってのほか。Enjoy Jamaica! So Mi Go So Deh.
Text and Illustration by Reiko NAGASE SMITH
ext and Illustration by Reiko NAGASE SMITH
Ricoのジャマイカ★ArtLife:http://www.ricoart.com
協力/アイランドツアー:http://www.islandtour.jp