(U KNOW)What the deal is
Melle Mel (Photo by Silent Assassin)
●今月のベネフィット
先月、津波被害者へのヒップホップからのエイドは、ヒップホップの経済状況を考えた上では少な過ぎると書いていましたが、MOPに継ぎいわゆるオールドスクールのアーティストが2/3、クラブ・スピードでベネフィットを行った。メンバーはアフリカ・バムバータ、最近活動を再開したフィアレス4、カーティス・ブロー、メリー・メル、ハリウッド、クラッシュ・クルー、そして地域社会でも常にベネフィットを行っているロドニーCなどが参加。彼らの出て来た時代の層の厚さと、意識の高さを改めて確認出来たジャムとなった。余談だが、やっとMTVなどで若い世代への協力を求める特番を放映したり、津波の被害者への救援活動の必要性がアピールされる様になった。しかし、中々ヒップホップ界で腰を上げる経営者は少ない。残念?
●今月のベイビー・マザー
ナズの娘の母親、カーメン・ブライアンが『Sex, Drugs & Hip Hop』なる自伝を出版すると発表した。本人の談によると、この本は彼女自身のラップ業界との関わり、ナズ、ジェイZとの個人的な関係、どのジェイZの歌詞が自分をモデルにしているかなどが中心だそうで、ジェイとナズのビーフも、彼女が2人と関係を持っていたから発端となったと、かなりスキャンダラスな内容らしい?
●今月の解雇劇
もうご存知かも知れないが、ニューヨークのFM局ホット97のミス・ジョーンズの朝の番組で、「We Are The World」をパロッた津波ソングなるギャグを巡って、ニューヨークの市議会員、ジョン・リウ(中国系)などが、謝罪と厳重な処罰を求めている。既に謹慎処分となっているミス・ジョーンズとDJエンヴィ以外に、番組のプロデューサーとスタッフ2人がクビになっているが、リウ氏は、局自体と局を所有するエミス・コミュニケーションも責任を追うべきと言及している。これに対し、ホット97は百万ドルの寄付を約束しているが、現場のスタッフだけを処罰していることに疑問を感じる意見は強い。歌詞の内容は、全くのナンセンスだが、「アジア人を撃ちまくれ」などのラインがあり、人種的なテンションも生まれ、ただの黒人ステーションではなくなったホット97の姿が浮き彫りとされた?
●今月の逮捕
以前にもこのコラムで書いたことがあるが、マーダーIncのアーヴ・ガッティと、弟のクリス・ロレンゾがFBIに逮捕された。即百万ドルの保釈金を支払い保釈されたが、容疑は以前から噂されていたドラッグ・ディーラーであり、3人の殺人容疑で拘置されているケネス・マクグリフからの不正な献金など、マニー・ローンダリングにレーベルが関わったとされる。FBIによると、マクグリフのスタッフや本人が、マンハッタンのレーベルのオフィスに現金を数回に渡って持ち運んだのを目撃されているとのこと。まあ、ありそうな話?
●今月の西海岸
2/5、執行猶予中のシュグ・ナイトが、大麻所持で逮捕された。執行猶予中ということで、刑務所に再び送られる可能性が高いが、先日のヴァイブ・マガジンの授賞式でドクター・ドレを襲ったとされる男もシュグに頼まれたと証言しているので、またまた法廷でのドラマが生まれそうだ。と同時に、トレイ・Dが殺人で12年の刑を申し渡された。更にスヌープがレイプ容疑を掛けられているので、なにかウエスト・コーストでは再び起きている。それとも、また一流のハイプなのか? シュグ・ナイトと警察、そしてギャングとの関連がここ数年暴かれているが、真実は出て来るのか?
沼田 充司
DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 [Photo by Tiger]