レゲ絵 第21回
マックス・ロミオ
Painted by Yagi / Text by Noboru Yamana


 
 オーウェン・グレイ、キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
 と、新年早々こんな調子でいいんでしょうか。クリスマスに貰えなかった人は、お年玉で買いましょう、2CDのセット、トロージャンからの『Shook, Shimmy & Shake』のこと、全50曲だ。

 これはグレイの59年(!)から78年のシングルのコンピで、彼のヴィンテージ録音集として、多分世界初登場したもの。まずノッケから10曲ほど続くジャメーカン・アールン・ビーに完全にノック・アウトされる。「Darling Patricia」「Midnight Track」と、有名なナンバーもあるにはあるが、やっぱりアイク&ティナ・ターナーのSue音源「Gonna Work Out Fine」のカヴァーでキマリ。つまり、この辺りはズバリMod仕様、Yas君も買わないわけにはいかないでしょう。で、渡英していたオーウェンはその後、当然のようにオルガン主導のSkinhead Reggaeに進むが、歌手の力量に反比例したチープな音像がたまらん。2枚目は、ストーンズのカヴァー物の歴史の中でも相当イケてる「ダイスをころがせ」のカリプソっぽいヴァージョンからで、Natsuhiko君もマスト・ゲットだよ。その後は……。僕はラスタに全然興味が持てず、レゲーも本当は好きじゃないんじゃないかって、自分で思いました。OGのR&B期が、あまりにもグレートだからです。