レゲ絵 第8回
シスター・キャロル
Painted by Yagi / Text by Noboru Yamana
画伯からのメールによれば、「シスター物」とのことだったので、修道院で怪物に襲われ肌も露なエロ絵、など想像していた俗物は、シスター・ナンシーとシスター・キャロルの区別もつかない、ダンスホール音痴でもあった。前者の、あの「ワン・ツー」にあたる、後者の代表曲は??? ブリガディア・ジェリーの妹???? 奥様??? 果たしてCDの山を崩してみたが、ハートビートの『コール・ミ・シスター・キャロル』しかない有様である。「シスター」を名のるのだから、女ではあるが私はバリバリのラスタ、という意味、信者だと顔看板でアピールしているのである。
ジュディ・モワットが来日した時にもらったサインには「シスター・ジュディ」と書いてある。「シスター」を「Sis」と略したりして、華のある、慣れた、スターな感じを、周囲に撒き散らしていた。「何なの、このイギリス盤。誰が出していいって許可したのよ。このジャケット写真、今初めて見るのよ」。ボクに怒っても困りますが。おーい、マネージャーさん、それ、オレ、オレの、返せって。