Stars' Arena's On 
 
Interview by Naoto Kobayash
 

 
 かなりのハイレベルでファウンデーションを押えつつ、最先端のチューンをジョグ! そんな幅の広さと圧倒的な存在感で愛知のレゲエ・シーンをリードしてきた導き星、ガイディング・スター。そんな彼らのレーベル、Stars' Arenaからの初作品集は、"Treading" と "Stars" リディムの2ウェイ・コンピレーション『Stars' Arena Show Cace "Treading Pon Di Stars"』。早速、TriggerとG-Con-querorの二人に根掘り葉掘り訊いてみた。

●結成して何年目ですか? Trigger(以下T):クルーとしては12年目。
●去年Stars' Arenaを立ち上げた訳だけど、レーベルをやろうと思った動機は?
G-Conqueror(以下G):前から狙ってはいたんだけど、まぁダブで培った経験を生かしてプロデュースをして、単なるサウンドの応援歌じゃなくて、一般の人にもわかるような作品を作りたかった。
T:現場からの流れがそのまま形になった(レーベル名はシリーズ化している彼らのRub a Dubイベントのタイトルからきている)。

●Stars' Arenaの特色は?
G:一言で言うと、ミディアム・ドスドス系!
T:パッと聴き柔らかい感じだけど、爆音で聴くとどれも迫力がある。
G:上物はスウィートだけど、それを抜くと突き刺さるような感じ。
T:攻撃的だったりもする。

●一発目のリメイクがCornellCampbell「Dance In A Green Wich Farm」てのが意外だったんですけど、それを選んだのは?
T:もともとダブで使いたかったんですよ。Papa SanAのKing Jammy'sのカップリングのアルバムの奴みたいなアレンジの方を。で、それがないんで、欲しいなと。ま、結果、それとはちょっと感じは違うんだけどね。

●ジャマイカでもリメイクされないようなものをもってくるのが面白いですよね。
T:それはちょっと意識しましたね。他でもやっていないものっていうのは。
G:ネタ選びもプロデューサーの醍醐味。

●トラックがいい感じですね。制作者を教えて下さい。
G:Steely & Clevieで、ミキサーがFat EyesのBulby。

●どこまでがジャマイカ制作なのですか?
T:ミックスダウンまでがジャマイカで、ヴォイシング、プレスが日本。

●全部立会いで?
T/G:モチロン! 少なくともどちらかは絶対にね。

●どこのスタジオを使ったのですか?
G:SteelyのStudio2000とAnchor(Music Works)。

●納得いくまでに一番苦労した点は?
T:リリックも口を出す方なんで。あと発音とかね。

●じゃあ、歌い手さんにはそれぞれ違う注文を?
G:できるだけ引き出しの奥のものを引き出そうとやっとる。

●一番古くからやっているNahkiさんにはどのようなことを?
G:Nahkiさんは先生!
T:こっちが教えてもらっとるくらい。

●アーティストの人選の仕方は?
T:地元中心に普段から付き合いのある人や、現場延長なんで、今までイベントに出てもらった人とか好きなアーティスト。

●それぞれのアーティストについてコメントをください。
T:Nahkiはさっき言った通り、先生みたい。Machacoは一番長く一緒にやってるので、お互いにどうすればいい部分が出るのかわかってってる感じ。B-Ninjahは今後確実に大きくなると思ってる。っていうか、なってくれなきゃ困る。Zebramanの曲は個人的に好きだし、Wonggyもオリジナリティーが高くて今後更に期待してる。Papa-BとBoogiemanは説明不要っしょ。

●じゃあ最後に今回のアルバムについて一言どうぞ。
T:リメイクだけど、振り返ってるばっかじゃない。止まっている訳でもない。そこから新しいものを生んでいくつもりでやってるので。
G:長く聴いてもらえる作品ができたと思う。自信作です。

 この後、既に録音済みのジャマイカン・アーティストの話で盛り上がるが(U-Roy他、強烈なメンツ)、まずは第一弾のこの作品と、2/14にリリースされたMachacoの12"シングル「For The Love Of You」をチェックしなけりゃ始まらない。
br>  

"Trading Pon Di Stars"
V.A.
[Stars' Arena / SACD-001]