Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Nereus Joseph
Greetings Friends,
●ケイプルトンがVPからリリースした『Still Blazin』は、前作の『More Fire』に勝るとも劣らない秀作だ。R&B、ダンスホール、ストレートなルーツなど様々なスタイルをカヴァーし、ゲストのLuciano、Morgan Heritage、Glen Washingtonとの共演も素晴らしい。現在活躍中のDJで彼ほど優れたリリックを書くものはいないだろう。彼がDJを始めた頃はギャル・チューンを歌いガンをかざしていたのに、これほどのアーティストに成長するとは!
●One 'Boom' Donovanという男が6ヶ月ほど町にやってきた。シーンの表舞台に立つことはなかったが、ドラマー、シンガーとして長い間活動してきた。Donovanは76年にRaising Sunというバンドを結成し、83年にバンドが解散するまで何曲もレコーディングしていた。
その後、Ras Michaelのためにケテ・ドラムを叩いたり、ポートランドでのEddie MurphyとShabba Ranksのビデオでフロントマンを務めたりしたが、ソロでのヴォーカル作品はあまり出していなかった。しかし、彼自身のレーベル、Light of Lightsからリリースしたシングル、「Student Of The Ghetto」と、まもなくリリース予定の同名タイトルのアルバムではドラム・プレイと同等の有能さをヴォーカルでも披露している。
●正直に言おう。長年音楽愛好家、そして音楽ジャーナリストとして数々の新人のデビューをみてきたが、これほどまでに完成された新人はみたことがない。新人のヴォーカルにはまだトレーニングを積んでいない粗さが目立ったりするものだが、Anita Bakerの 「Sometimes」のカヴァーでデビューしたJo-Anne Ceezaにはそのような事は一切あてはまらない。
その曲を聴いただけでは、プロデューサーが彼女の実の父親でサウンド・マンからシンガーに転向したLevi Rootsだとは分からないだろう。ロンドンのトップ・レゲエ・ミュージシャンを起用し、様々なスタイルの曲を披露している。アルバムに収録された彼女自身のオリジナル曲も何曲か聴いてみたが、どれも素晴らしい仕上がりになっていた。
Levi Roots
●Rod Taylorがイギリスを発つ前日にEarl Sixteenのロンドンにあるアパートで彼に会った。70年代後半~80年代前半にルーツ・アーティストとして名を馳せたTaylorはイギリスにライセンスとサウンド・システムのためのダブ録りのために来ていた。彼が10年もフランスに住んでそこをベースとしてHeartical Crewというバンドともにヨーロッパをツアーしているとは知らなかった。5月か6月にはフランスでHeartical Crewと共に録音、自らプロデュースしたアルバム『Blackman History』がリリース予定。
その前に彼の曲は『Ethiopian Kings, Part 1』というコンピレーションで聴くことができる。このアルバムの "Part 2" はこれを読んでいるころにはもう発売されていると思う。Jah Warriors(イギリスのルーツ・バンド)がプロデュースした『Shining Bright』にも彼はフィーチャーされている。私のようにRod Taylorが活躍したのは昔の短期間だけだと思っていたら、考えを改めるべきだ。これだけのニュー・リリースが続くということはまだまだ彼は現役なのだ。
●Nereus Josephのニュー・アルバム『Hope, Faith and Love』がRuff Cuttレーベルから発売中だ。Ruff CuttのNorth West London Studioで過去2年間に録音されたアルバムはクオリティーが高く、待ったかいがあった。プロダクションとヴォーカルは素晴らしいが、ジャケットデザインはもう少しなんとかならなかったものだろうか。
Till next time, take care……